デザインの時に必要な「いろいろな色のお話 その2」
2023/03/31
こんにちは、ふくです。今回は前回に引き続き「色」についてのお話です。
前回(記事はこちら)は色の基本のお話『CMYKとRGBの違い』について語ったわけですが、今回は『デザイン入稿時に気を付けたい色の指定方法の話』です。ようやく当店らしい話になってきました。
まず先にモニターの色味について
さて、当店では色々な商材にデザインを名入れプリントするのですが、よくモニターの色味はパソコンによって違うので…って話が聞こえてきます。
どういうこと?と思われるかと思いますが、パソコンのモニターに映し出されているものはパソコンやモニターによって設定が違うので、色の見え方も違うという話です。
これは私のモニターに映し出された鳥さんと、同僚のEくんのモニターに映し出された同じ鳥さんをスマホで撮ったものです。あまり大きな違いはでなかったんですが、色をスポイトしてみると数値が違うのが分かりますでしょうか?
これの何が問題なのか、ですが。
例えば、お客様が「オレンジ」だと思ってデザインしたものが、入稿先では「レッド」に見えていて、そのまま製作した時にレッドのものができ、お客様は「オレンジじゃない!」と驚かれるといったことが起きたり。
他にもRGBでデータを作ってしまい、製作したものはCMYKに変換されて違う色味になってしまったり…。色の事故、怖いですね。
色の間違いを避けるための指定方法
じゃあデザインの色を間違えないためにはどうしたらいいの?と思われるかもしれません。
それらを回避するために当店が対応している方法がいくつかあるので、簡単にご紹介します。
これは↑当店の実績情報に載っている「色の指定方法」部分の一部になります。「データCMYK通り」「オレンジ/DIC-160」「現物色見本合わせ」とありますね。これらを以下にまとめてみました。
データCMYK通り
ご入稿いただいたデータを、お客様と当店スタッフとで双方で確認を行い、そのデータを工場にお送りします。
作成したデザインデータを双方で決定し、商品に名入れしますよという形ですね。
ただ、CMYKで作ったデータを出力する機械によっても多少の色ブレが発生する可能性もあるため、「多少のブレは気にしないよ」という方向けになっております。
DIC/PANTONE指定
DICやPANTONEという、カラー見本を使った指定方法です。これ↑は弊社にあるDICの色見本帳の一つになります。(何個も何版も出ています)
印刷したい色に近い、色見本帳に載っている色のチップをお送りいただいたりご連絡いただいて、その色に合わせて作ります。
実際に目で見て色が確認でき、印刷機械も色見本帳の色に合わせて設定されているので、色のブレが発生しにくい指定方法です。
大きな企業様やデザイン会社様の場合、DIC/PANTONEをお持ちであったり、指定用の色情報を決めてあったりするようですね。
現物色見本合わせ
「DIC/PANTONEなんて持ってない、わからない」という場合に、DICなどと同様に「指定したい色が実際に印刷された物」を送っていただく形です。例えば会社ロゴの載っている名刺などですね。
その他、用意したデザインデータを紙にプリントし、この色で大丈夫ですという形でその紙をお送りいただくこともあるそうです。
実物が色見本帳変わりの役目を果たしてくれるということになります。
まとめ
少し小難しい話になってしまったかもしれないですが、いろいろな手法でお客様ご希望の名入れができるように対応しております。参考になれば幸いです。
よくわからない部分もあるかと思います。その場合は当店スタッフに相談していただければ、しっかりとご説明をいたしますので安心してお問い合わせくださいね!